もしかして「美味しいものを美味しく食べる勘」みたいなもの失われてきてるのでは?
昨日の記事の続きです。
「ワンプレート」論。 ~つなげるべきなのか、つなげなくてもいいのか~
ワッフル専門店のネタバラシ連載。
emileの看板メニューが意識しているのは
「ちゃんとつながってる」ワンプレートという話でした。
どれを一緒に食べても美味しい、と。
で、これを美味しく食べる方法が
「三角食べ」
であります。聞きなれない人いますかね?
給食の時に教わった記憶がある人もいるかと思います。
エミールプレートが想定しているのは、
あっちこっちに手を出しながら次々に口に入れて、
ムシャムシャ食べてもらうこと。
これによる口内調味で、幸福感が湧くようになってます。
たとえば野菜系をすべて先に食べられてしまうと、
残りはソーセージとワッフルのみ。
もちろん十分に美味しいですが、単調です。
感動はしにくいでしょう。
そもそもヒトは野菜が嫌いという説があります。
説というか確か海原雄山の妄言かな?w
別にこれを信じているわけではありませんが、
確かにサラダもドレッシングが必須な人が多かったり、
美味しいと言い聞かせている人も中にはいるのでは。
純粋に野菜の味を楽しむというよりは、
体に良いという「情報」を食べている可能性もあります。
いや、僕も野菜好きですけどね。
いずれにせよ、
エミールプレートは野菜がワッフルやソーセージと一緒に咀嚼されることで、
その真価を発揮します。
本能的に美味いと感じる脂肪・糖・タンパク質と、
脳の情報として喜ばれる彩り豊かな野菜が、相乗効果をもつのです。
本能も情報もごっちゃに「美味しい」と。
だから三角食べが重要。
感動のMAX値が跳ね上がります。
ではあらためて料理の写真。
美味しいものを美味しく食べる勘、
みたいなものを持っていれば、
きっとソーセージいってワッフルいって、
野菜いってまたワッフルいって、、
というふうに、
いうなればご飯とおかずみたいに食べると思います。
*主観です*
そのためにサラダは奥にあるし、
手前でソーセージが誘惑しています。
「ベジファースト」言うてる場合ではないんです。
「レモンはどこにかけるんですか?」
という質問も結構多かったですが、
そんなのは好きなところに豪快にいっちゃってください!
(現在レモンは入れなくなりました)
まぁ、最終的には
「これをこうしたら美味いぜ!」
っていう自分なりの食べ方でお楽しみいただければいいのですが。
僕は自分が食いしん坊というか食い意地が張っているので、
そういう楽しみ方を毎食しています。
どうもそういう意味での食い意地みたいなものが、
感じられにくい時代なような。
「うめぇうめぇ」ってがっつく雰囲気がないですよね。
そういえば、料理提供後10分も20分も
写真を撮っている人も中にはいます、、
残念ながら時代ですかね。
美味しいものを美味しく食べるってことに
みんながもっと貪欲であったら
料理人も幸せですね。
食いしん坊って減ってきたのかな。
とはいえこの点に関しては、
作り手側の努力不足でもありますので。
伝えていきましょう。
美味しいものを美味しく食べてもらうための、
提供側によるエスコート。大事です。
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