「ワンプレート」論 ~つなげるべきなのか、つなげなくてもいいのか~

ワッフル専門店emileが開業して4ヶ月。

1日分の野菜が摂れる「エミールプレート」が看板メニューです。


が、

僕は重大なことに気付いていませんでした。

お前はバカか、。


お客さんをよくよく観察してみると、

あらあら、サラダから食べているではありませんか。


それならまだしも、あろうことか、

野菜をすべて制覇してからワッフル&ソーセージに向かう人も。


ごめんなさい。


完全にこちらの怠惰でありました。


そもそもこの料理のポイントは、

「ひとつながりのワンプレート」であり、

それを実現するのは「三角食べ」以外にありません。


まず、ひとつながりのワンプレートというのは

そのまんまなんですが、

お皿の上でそれぞれの料理がちゃんとつながっているということです。


語彙力(泣)


つながっているという状態を簡単に言うと、たぶん

「どれとどれを一緒に食べても美味しい」ということ。


例えば、ご飯物のワンプレートは

米・唐揚げ・レタス・生野菜・ポテサラ みたいな構成ですよね。


これはこれでちゃんと成立しているんですが、

僕のいう「つながってる」の定義からは外れます。

お米と生野菜ってあんまり同時に口に入れないですよね。

ポテサラも、お米とか唐揚げとは別々に食べると思います(主観です)。


これは盛り付け云々というよりお米の限界でもあると思うんですが、

多くのワンプレートご飯は、

僕にとってはお皿が「乾いてる」ように映ります。

一皿の利点を活かしきれていない印象です。

「別に活かそうと思ってないっすけど」って感じだと思うので、

むしろこれは「つなげなくてもいい料理」ですね。


一方でエミールプレートはどうかというと、

どれとどれを一緒に食べてもマッチするようになってます。


ワッフル、ソーセージ、サラダ、ローストベジ、ラタトゥイユ、ザワークラウト、

どこでもいけます。

というかそれを意識して1つ1つの味付けを調整してあります。

(中核をなすのは特製シーザー風ソースです。これは企業秘密)

これは「つなげなきゃいけない料理」ですね。


さっきのがお米の限界であるならば、

こちらは小麦の(あるいは粉物の)懐の深さともいえます。


大切なのは、

定食を大きい皿に一緒に盛っただけなのか、

いろんな料理を意味があって一皿に配置したのか。


そして、意味があって一皿にするならば、

それはちゃんとつなげるべきだと僕は思います。


定食を単にワンプレートにしたものと、

ちゃんとつなげてるワンプレートはもはや別物で、

こと日本においては後者はブルーオーシャンですらあると思っています。

国民性や食文化の違いといってもよさそうですが、

たぶん僕を含め日本人はこれを作るのは苦手です。


ちょっと長引きそうなので、

三角食べはまた明日にしましょう!


とにかく、店舗では「三角食べ」の案内を

今後は徹底していきます。すみませんでした。

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