飲食店のタバコ問題を考える

東京都の条例で、「従業員を雇う飲食店」の
原則的な禁煙という話が進んでいます。
都内飲食店の8割、規制対象 受動喫煙防止条例案 - 日本経済新聞

喫煙者の居場所、どんどんなくなりますね。

私はまったく吸わないですし、
もちろん副流煙も好きじゃないですが、
それでもかわいそうだなぁと思います。

だって、タバコ嫌いな人は禁煙のお店に行けばいいじゃないですか。
従業員にしてもそうだし。
それだと選択肢が少なすぎるってことなのかな。

いずれにせよ、業界団体は100%反対するでしょう。


社会って、ホント分からないものですよ。
私は東京のとある焼き鳥屋さんを手伝っていたことがありますが、
週末は子連れ家族が結構来てました。その店は喫煙可能です。

入店時に親御さんに、
「全席喫煙ですがよろしいですか?」
と確認しても、大丈夫でーすと言ってベビーカーで入ってきます。

そんな光景驚きませんか?

私にとっては結構ショッキングでした。
しかもこれ、別に珍しいことではなく。1日に何組も入ってきます。

酒場で楽しくやりたい、という気持ちが勝るんでしょうね。
それを非難するつもりもありません。
禁煙条例が施行されることで、そういう家族、
というか子供が救われるのは事実だと思います。
子供は親に連れられていくだけですからね。

ただ、お客さんが自らお店を選択できる外食というジャンルにおいて、
今回のような行政の介入があるというのはやっぱり違和感があるわけです。
喫煙と禁煙、どちらも選択できるのに、一方の人は追いやられてしまう。

時代ですかね。

タバコ反対派の方々は諸手を挙げて喜びそうですね。
小池さんの功績だー、なんて。
でもね、何かに反対するということは、
それだけ責任が重いことだと思うんですよ。
誰かの自由を奪うことになるんですから。
法やルールって、スマートな社会運営手段に見えますけど、
静かな殴り合いですよ。

飲食店側から見たらどうでしょうか。

これまで通りの利益を出していけるのかどうか。
喫煙者がお金を使ってくれてた分は、
どこにどんな形で吸収されるのか。
目の敵にされてしまう喫煙者ですが、
経済的な貢献は大きいです。

嫌煙家だけで売上が確保できるのか。はたまた、売上アップしちゃうのか。

売上が確保できなくなって雇用も維持できなくなって、
やがて廃業して結局行く店がなくなる、というのが一番悲しい流れですかね。

いずれにしても、社会全体として生きづらくならないことを願います。
子供を守るためだ、と言われたらそりゃそうなんですけど。


タバコ、、全然好きじゃないのになんか憎めないんですよね。
それを求めている人たちの顔がぼんやり浮かぶからなのか。

ということで、

喫煙者のみなさん、お店ではタバコを我慢してください。
非喫煙者のみなさん、どんどんお金を使ってください。

うだうだしたわりに結論はシンプルです。

まぁこういうのは大体、どんなに心配したとしても
いつの間にか当たり前のことになって溶け込んでいくんですよね。
普段通りの生活として、何事もなかったかのように。

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